2014年の振り返り

 

今年の営業日数も残すところ、あと4日となりました。
せっかくなのでGVA3年目である今年を振り返ってみようかと思います。

 

今年は、新人3名の入所、マレーシア、インドネシア進出、新サイトの制作、新人の採用というイベントはもろもろありましたが、今年は「第二創業」に尽きるのではないかと思います。

 

今年の上半期は徹底的に組織を安定させることに集中させましたが、安定させすぎて今後のGVAを発展させるための一手について非常に悩みました。GVAに合う弁護士を採用し、GVAらしいサービスを提供していくためにはどのように組織を構築したらよいか徹底的に悩みました。

結果的には、創業当初に思い描いた理念、ビジョン、組織体制に戻しました。
「世界中の挑戦者を支えるインフラになる」という理念から、
「ビジネス理解力でNo.1に」 「2050年・200ヶ国展開」 「No.1人材を組織で活かす」
という3つのビジョンを策定しました。

そして、日々の行動についての規範も15条作ってます。

 

こういう理念、ビジョン、行動規範があると、採用のときに非常に楽だということがわかりました。修習生の中では賛否両論あったらしいですが、賛否両論あるのは非常に良いことです。GVA創業以来、新人採用は繰り返してきましたが残った人より辞めた人の方がはるかに多いわけですから組織の未熟さと共に、GVAという組織がはっきりしなかったためミスマッチもあったのではないかと感じてます。

少なくとも今残っている人は自分がやりたいことがある程度明確になっており、短期的な欲求でなく長期的なビジョンが描ける人が多いような気がします。

 

先日の決算説明会でソフトバンクの孫社長も言ってましたが「30年後の未来を見越して、今の意思決定をする」。しかし「30年後の未来を見越した場合の意思決定」が必ずしも今の幸せとは限らないんですね。ただ、今を犠牲にしているのとも違うと思います。仲間と共に今の積み重ねでは絶対にいけない世界を目指して、夢でもいい希望でもない確かな道を一歩一歩歩いていくことはそれはそれで幸せなのかなとも思います。仲間というよりも戦友という表現の方が合っているかもしれませんね。個人が重視される今の時代、戦友はなかなかできません。

 

それぞれの弁護士個人の欲求に忠実になり、それをGVAという組織の進む方向と重なり合わせることで個人の力が最大に発揮され、そしてGVAという組織が協力になり、そのまま、社会の発展に貢献することを目指しています。

「組織は戦略に従うか」「戦略は組織に従うか」ということはよく議論になりますが、
GVAは「戦略は組織に従う」という側面が強い法律事務所だと思います。
それも理念、ビジョン、行動規範が確定し、大戦略レベルでは決まっていることが非常に大きいと思います。

 

個人はそれぞれ個人の目標を目指しているんですが、遠くから見たときに一つの組織として緩やかにまとまり繋がっているようなイメージです。

 

理念、ビジョン、行動規範、報酬体系、各種のルール・体制が一貫して動き始めることにより、GVAが今までにない力を発揮しはじめたような気がします。内部的にも外部的にもコミュニケーションの量が増え、協力体制ができたり、サービスの質が上がってきています。

体制がしっかりとできたことにより顧問先に対して安定的なサービスを提供できていることからか、顧問先の増加のペースも上がっており、100社までもう少しといったところまできました。来年1月にさらに1名弁護士を増員することからさらに顧問先に対して安定したサービスが可能になります。

 

まだまだ小さいですが創業時に思い描いた組織の一つの土台ができつつあるような気がします。1,2年目は若くて不安定な事務所という評価が大方だと思いますが、今は少しだけ安定感が増し若さや全体最適の法務サービスという考え方が少しずつプラスに働いてきているような気がします。何より弁護士間のコミュニケーションがしっかりしており非常に仲が良いことから業務にもプラスになっています。事務所内でのランチや飲み会の回数も自然に増えてきています。

この土台があることで、大型案件や海外案件にもしっかりと対応できる組織になってきました。今年は我慢の年だったのであまり動かず組織を固めることや考えることに力を注いできましたが来年は新しい展開になっていきそうです。

 

来年も引き続き組織の力を強化してGVA一丸となって顧問先を中心に全体最適の法務サービスを提供していきたいと思います。

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