本日はGVAの法務サービスの根幹にある思想について書いてみたいと思います。
基本的には顧問先についてより当てはまるものですが顧問先以外の会社についても意識してサービス提供をしている考え方です。
一言でいえば、クライアントを徹底的に知り「全体最適の法務サービス」を提供することです。
法務サービスはやりようによっては法務だけのための法務サービスとなりかません。法務の部分だけ意識してサービス提供すると、法務的には一番リスクヘッジできておりベストだとしてもユーザーにとって非常に使いにくいものになったり、そもそもマネタイズできない設計になってしまう可能性があります。まさに法務の部分最適を図ってしまった場合に全体最適が崩れてしまうことは起こりうることです。
弁護士はあくまでもクライアントをサポートする仕事なのでビジネスをやる主体ではありません。しかし、クライアントのビジネスを誰よりも理解してクライアントごとに最適化したサポートはやっていくべきであると考えてます。
弁護士が法務のサポートをする目的はクライアントのビジネスを発展させるためです。場合によってはあるプロジェクトを止めることが一番クライアントのビジネスの発展につながる可能性があります。ただ、できればクライアントの意思を叶えたいという思いが強いため、できるだけ別の方法でビジネスができないかを模索する方向で考えます。
これが「全体最適の法務サービス」の基本的な考え方です。
「全体最適の法務サービス」を提供する前提として、ビジネス理解力が欠かせません。GVAのビジョンの一つである「ビジネス理解力でNO.1に」は「全体最適の法務サービス」を提供する大前提となるビジョンです。
クライアントのビジネスを理解するために重要なことは下記のポイントだと考えてます。
①クライアントのビジネスモデルを理解すること
②クライアントの財務を理解すること
③クライアントの戦略・組織を理解すること
④クライアントの理念・ビジョンを理解すること
上記を前提として法務の状態を把握していくことでクライアントの業種業態やフェーズに応じた法務サービスが見えてくるため、「全体最適の法務サービス」に近づいていきます。
現状のGVAでの「法律顧問契約」は4つに分かれていますが、まだまだ進化の途上だと思ってます。最終的には国と業種業態、フェーズごとに最適化されたパッケージを作ることが理想です。そうすることで大幅に法務コストを下げられるからです。その上で必然的に出てくるカスタマイズ部分、属人的なサービスが必要な部分に弁護士の力を集中することができ、全体としてクライアントのビジネスを発展させることに繋がるはずです。
現状ではまだまだ理想の「全体最適の法務サービス」には程遠いですが、GVAは次のような施策を打って理想に近づこうとしてます。
①ビジネス理解力を高めるための勉強会を実施
②クライアントを知るための時間を事務所として確保
③クライアントとのコミュニケーションをとってクライアントを徹底的に知る
④クライアントの情報をまとめる仕組み作り
創業から少しずつですが「全体最適の法務サービス」に近づいていっています。顧問サービスについては今までやりたくてもできなかった施策が大量にあるので体制が整ってきた今年は色々と顧問サービスでやっていこうと考えてます。コストを上げずに法務サービスの効果を最大限に増やす手を考えて、クライアントのビジネスの発展のサポートを今まで以上にしていこうと思います。
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